本学園について About

沿革   History

2011年4月に非営利団体「ブルックリン日系人家族会(BJAFA)」が、継承語としての日本語が学べる場として、ブルックリン日本語学園を開設しました。

Not-for-Profit Organization, BJAFA(Brooklyn Japanese American Family Association, Inc.) opened this Japanese weekend School as a heritage language school in Brooklyn, NY in April 2011.

設立の趣旨

国際社会のニーズが多様化し新しい時代の価値観が求められる現在、母国を離れ海外に暮す子供たちや、多国籍な家族構成の中で生まれ育つ子供たちは、まさにこれからの時代を担う無限の可能性を持った新しい世代といえます。

多様な言語と文化背景の中で育つこのような子供たちが、日本語や日本文化を自分自身のポジティブなアイデンティティーとして身につけていくことができるような環境を提供する。それが私達ブルックリン日本語学園の目指す教育環境です。

生 涯にわたり日本語を学び続けたいという気持ちや日本文化への興味を育む。同じ環境におかれた仲間同士の繋がりや絆の醸成を大切にする。複数文化や言語の比 較の中で広く深く考え、自己判断する能力を身につける。子供たちの個性と自主性を尊重した私達の取り組みが、お子様の豊かな感性と可能性を未来につなげる 一助となることを願います。

子供の視点を大切に、現地校教育との相乗効果を目指し作られた独自のカリキュラムと指導方法のもと、次世代を担う多くの子供たちが笑顔で学んでいます。

[学園長]

中野友子

[教育アドバイザリーボード]

中島和子 / トロント大学名誉教授・言語学者
カルダー淑子 / プリンストン日本語補習校理事

[教務主任]

ガルシア奈津子

[運営]

ブルックリン日系人家族会(BJAFA: Brooklyn Japanese American Family Association

本学園は、法的にはNPO団体(BJAFA)の運営のもとに設立されました。学園運営はBJAFAの運営方針に基づき、教育面では学園長の中野 友子先生の年間カリキュラム方針のもと各学年の教務陣によって授業カリキュラムが組まれ、運営実務はブルックリン日本語学園 事務局があたっています。また、本学園の保護者は全員父母会(PTA)の会員となっていただき、保護者も絶えず活発な活動、サポートを行っています。

学園長より

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ブルックリン日本語学園 学園長 中野友子
  • New International School in Tokyo Bilingual Multiage class room teacher.
  • Santa Maria International School in Tokyo ・横浜市立小学校教師(美しが丘小学校、横浜市荏田東第一小学校)
  • 全米日本語教師会(NCJLT)会員
  • 米国北東部日本語教師会(NECTJ)会員 ・母語、継承語、バイリンガル教育(MHB)会員

本学園はバイリンガル教育、継承語教育に関しての先駆者である中嶋和子トロント大学名誉教授のアドバイスのもと、日本語を継承語として学ぶだけでなくバイリンガル、マルティリンガルを目指し、学習知識を日本語と現地語の英語で共有できるようなカリキュラムを通して、ここでの学習経験が深い学びに繋がる事を目指しています。そして、日本語で学ぶ事が自らの知識を広め、学習意欲に繋がり、将来的に日本語を継続して学習する事を主体的に選択するような、、自律した学習者に育てて行く事をねらいとしています。

本学園の特徴は、K−1クラス以上は2学年を一緒にしたマルティエイジのクラス編制をとっていることです。国際結婚家庭、永住者家庭環境にいる子どもたちにとって日本語が育つ機会が限られ、また、一人一人の子どもたちの日本語の発達度は学年令のように横並びではなく、マルティレベルであると言えます。年長児童と年下児童が教え合い学び合うマルティエイジの環境は、小さな学びのコミュニティーを形成し、日本語をコミュニケーションの手段として子ども達同士が交流することで日本語を育てて行く事ができます。本学園ではマルティエイジクラス編制の他にも「お弁当ゲーム大会」など全学園縦割り活動でのでの交流を積極的に計画しています。

またクロスエイジの交流として「おみせやさん」活動、2〜4年クラス児童のプリKのクラスの児童への本の読み聴かせ「ペアーリーディング」などインターアクティブな活動を授業の一環として取り入れています。おみせやさんとお客さんとのやり取りで繰り返させる言葉も実際に使う事で意味を持つ事を実感できますし、上級生は自らプリKのクラスのために選んだ本を音読して読んであげる事によって日本語で読める事の価値を意味を感じることができ、また下級生は上級生の姿を日本語を学ぶお手本として目の前にすることができます。このように、ブルックリン日本語学園では実践を通して楽しみながら相互が効果的に学び合っています。

本学園のもう一つの特徴はテーマをベースとした統合カリキュラムという学園独自のカリキュラムを基に授業を行っていることです。これは各学期ごとの大きなテーマを核とし、子どもたちが週日通う現地校のニューヨークカリキュラム、文科省の指導要領、子どもの発達のコンティニュウムを織り交ぜながら、様々な教科学習、学習活動が相互に繋がりを持ち、学習のねらいが達成させられるよう作られています。漢字教育もまた、テーマに関連した漢字をプリKから少しずつ成り立ちから学びます。漢字には意味があるから面白い、この漢字はどうしてこうなったのか、子どもたちは漢字の形から意味を推測したり、分析しながら学習しています。学園の子どもたちは漢字大好きで、授業の中で「漢字をもっと知りたい、書きたい。教えて!」と言い出す程とても興味を持って取り組んでいます。

この学園は、授業に発表形式を多く取り入れています。国際結婚家庭、永住者家庭環境で英語中心の生活で日本語接触量が圧倒的に少ない子どもたちにとって反復練習やドリルを中心にした宿題は子どもの自習を孤立させ苦痛を与えてしまうのに対し、家庭において日本語を通して家族で交流する機会を設ける事を意図としたインターアクティブで決められた答でなく独創的な発想をもとめるオープンエンドの家庭学習(宿題)はクラスの友だちに話す発表形式をとっています。答えは一人一人違うので、子どもたちは又友だちの発表からいろいろな知識やアイデアを学ぶ事ができます。発表のための話し方、発表の聞き方などにも現地校でのプレゼンテーションと関連させ、マルティ言語で発表できる事に誇りを持ち自負できるような意識をもたせることを重視しています。

学年末のプレゼンテーションは一人一人学習した事、調べ学習の成果をプレゼンテーションボードに作成し、聴衆者に合わせてマルティリンガルでプレゼンテーションをしますが、子どもたちが選んだ題も大変ユニークで、発表内容も趣向を凝らしたものが多く、これも決まった枠にとらわれない発想の柔軟性を持ったブルックリン日本語学園の子どもたちの特徴と言っても良いと思います。